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ごあいさつ・・・笑恵館は、会員制の「みんなの家」
私の願いは、めったに会わない身内よりも、気心の知れた近所の他人とお付き合いしながら、住み慣れたまちで人生を全うすることです。
しかし老朽化した家のままでは不安があり、改築を考えても資金など難しい問題が沢山あります。この課題解決のために、数年前から様々な高齢者施設などを調べ、見学してきました。安心して看取ってもらうために、医師または看護士、介護士に常駐してもらえないかとも考えましたが、医療・福祉関連に関わるのは非常に難しいです。
でも最近では、終末期においても在宅ケアが推進され、最期まで自宅での訪問診療、訪問看護、訪問介護が充実しつつあります。そのことを意識した間取りなどを考えれば、心配なく自宅で終末期を迎えることが出来るはずです。そこで、これまで私の住まいであった母屋を、アパートの住民だけでなく地域の皆様にも思い切って開放し、誰もが気軽に出入りできる「みんなの家」にできないか。そしてわが家を活用してくださる皆さんとともに、私自身も生き生きと暮らしたいと考えました。
我家は親の代から100坪余の敷地内に、自宅と6世帯のアパートがあり、家族を含めいつも10人余が暮していました。そこで、新たな住まいでも、家族2人と共に、一人暮らしの高齢者や、一人で仕事と子育てを頑張っているシングルマザー、共同生活に関心のある若者など、10人程が共に生活できるアパートと、地域の方々にも利用して頂ける食堂、そして子育てサロンやミニデイサービスなどのできる集会室を作り、ここに集うすべての人たちと緩やかな家族になりたいと考えました。
上記の願いが実現するなら過密都市での住宅不足や空家利用の問題、一人住いの不安、そして終末期在宅ケアの推進などが一挙に解決される一例になるのではないでしょうか。そしてこの願いが実現したなら、土地や建物を子供に相続するのではなく、私の後もそのまま利用、活用して頂けるようにしたいと思っています。
「笑恵館」とは、「笑いの絶えない恵みに満ちた家」、「人生終わりよければ全て良しとなる家」です。
私と同じようにお考えの方も大勢いらっしゃると思いますが、はじめの一歩踏み出すのは大変です。笑恵館はそんな皆様の疑問に答え、新たな一歩のきっかけになれば幸いです。
2014年3月
笑恵館クラブ代表 田名 夢子
笑恵館の概要
1.「笑恵館」とは
地域交流の場として下記の事業を行うために、田名夢子氏の所有する自宅及びアパートを開放した施設です。
- お買い物 プリン屋、笑恵館景観ショップ、ほか
- 飲食や休憩 飲食できる無料休憩室、トイレ、屋外スペースなどの開放
- 交流イベント 誰でも参加できる交流イベントの開催
- 見学や視察 笑恵館の仕組みに関する解説や、同様の活動をサポートする相談会など
2.「笑恵館クラブ」とは
笑恵館を自分の家と思って自由にかつ大切に活用する仲間です。
上記の事業を実施するために、必要な財源、仲間、人材を確保するためのコミュニティです。
- 会員サービス アパート賃貸や、スペースレンタルなど、会員にサービスを提供することで事業の財源を確保する。
- 会員グループ 事業の企画運営などを担う会員をグループ化し、仲間づくりを推進することで事業の発展と継続を確保する。
- 会員スタッフ 施設の管理運営、そしてクラブ組織の管理運営に必要な人材を確保する。
3.「日本土地資源協会」とは
笑恵館を「単なるオーナー個人の事業」でなく、「世代を超えて持続する地域ぐるみの事業」にするために設立した法人です。
笑恵館の土地建物を田名夢子氏から実質無料で借り受けたオーナーとして、笑恵館クラブの事務局を担当し、非営利事業として運営しています。
- 法人名:一般社団法人 日本土地資源協会
- 所在地:〒157-0073 東京都世田谷区砧6-27-19
- 代表者:松村拓也
笑恵館のあゆみ
1960年
- A棟(母屋)建設
1975年
- B棟(アパート)建設
2012年
- 7月 日本土地資源協会設立
- 9月 多世代型シェアハウス研究会スタート
2013年
- 3月 世田谷区 保坂区長来館
- 7月 笑恵館クラブ発足
- 11月 リフォーム工事着工
2014年
- 2月 リフォーム工事完了
- 3月 仮オープン
- 4月 オープン
- 5月 Sho-Kei-Kan 展(グランドオープン)